世界の終りで愛を歌う
公務員制度改革は、談合を容認する形を取っていたからだ。
談合や、官僚の癒着を廃止するとの民主の意見が嘘のように思えるからだ。
民主も信じられない。
結局官僚主義の道路利権は捨てられない。
多くの国民はそう思った筈だ。
小沢党首はこう言っていた。
1970年代。急激な経済発展にオリンピックが合わさり、
イザナミ景気に日本が喜び踊っている時に、
「このままでは日本の将来は暗澹(たん)たるものだ」
と将来を憂いていた。
経済の異様な発展で、
国に頼らなくても容易に生きて行けた歪みで、
国民の政治離れが進み、
政治の無力化による、官僚依存によるもの。
と40年以上前から官僚依存を脱却しようとしていたのだ。
これが小沢党首の非凡さとその慧眼象徴である。
伊達政宗は10年先を読む大名だった。
その政宗と小沢は似ている。
他の政治家が今日と明日の事や、
現在の問題を捨て置き、切り捨て、
ありもしない遠すぎる未来の事しか考えていない中で、
正しい10年先を読んでいたのだ。
これが出来る人間は少ない。