ずっと傍に‥。
「そういやぁ…中野と付き合ってんの?」
中野…ってあの男のことだよね。
確かに告白は受けた。
でも…すぐホテルに行くような人と付き合いたくはない。
今まで付き合ってきた中でそういう人は何人かいた。
別に付き合うのは構わないけどそういうことだけはしたくない。
「中野なんて呼ばれてるか知ってる?ヤリチンだぜ、ヤリチン。アイツさ~付き合って速攻ホテル行くんだよな。だからてっきり陽菜ちゃんもアイツと行くと思った。でも嫌そうな顔してたから助けた!」
そう言って緋呂くんははにかんだ笑顔を見せた。
「…緋呂くんありがとう。」
「いいって!今度からは気をつけなよ?」
「うん…!」
その後、途中まで一緒に帰り道を歩いた。
キョロキョロ辺りを見回してみたけど中野という男の姿はどこにもなかった