ずっと傍に‥。
「早く告ればいいのに~」
そう言って緋呂は教室の中に入って行った。
俺は陽菜のことを不思議に思いながらも自分の教室へ入った。
「彗斗だぁ~♪おはよっ」
「はいはい。おはよ」
適当に挨拶をして俺は席についた。
「なんでそんな浮かない顔してんの?」
「別に?」
コイツの名前は「晴奈」。
女子で親しく話すのは陽菜とコイツくらいだ。
「失恋?」
「ゲホッ…ゲホッ‥」
思いもよらない言葉に俺は思わず咳をしてしまった。