ずっと傍に‥。
「人の噂してなにが楽しいんだか…」
私は呆れ顔で溜め息をついた。
「まぁ…そんな気にすることないんじゃない?」
そんな莉緒の言葉に私は頷いた。
「ねぇ。宮坂緋呂って人知ってる?」
「宮坂…?あぁ…向こうではしゃいでる人だよね?」
そう言って莉緒は視線を男子たちに向けた。
「実はさ、昨日助けてくれたんだよね…」
「マジ?!なんか意外だね!」
「本当にビックリした。」
あたしがそういうと莉緒は思い出したように言った
「ねぇ!知ってる?宮坂くんて好きな子いるんでしょ?長年片思いしてるって結構有名らしいよ!陽菜ちゃん知ってた?」
莉緒にそう問い掛けられて私は首を横に振った。
莉緒はそっか~と言って視線をまた私に戻した。
…緋呂くん好きな人いるんだぁ。