ずっと傍に‥。

「……んでだよ」

「え?」


よく聞き取れなくて私は彗斗を見た。


「なんで…緋呂ばっか見てんだよ!」


彗斗はそう叫んで寂しそうに私を見た。


「ごめ…ん」


聞こえるか聞こえないくらいの声で謝った。


「…うん。俺の方こそごめん。何様って感じだよ…な」



そんな風に寂しそうに言う彗斗をこれ以上見てられなくて私は俯く形で下を見た。


「彗斗…前にも言ったけどあたしは緋呂くんが」

「知ってる!好きなんだろ!?でもさ…今日ぐらいは俺のこと見て欲しかったよ。…我が儘でごめんな。」


「待って!!」


私の横を通り過ぎようとする彗斗の腕を掴み引き止めた。


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