ずっと傍に‥。

「あ…雪。」


緋呂くんの視線を辿ると雪がちらついて見えた。


「本当だ…」


もうそんな季節か…。そんなことを思いながら窓際に近付く。



窓を開けると冷たい風が顔に当たる。


これからマフラーを手放せなくなるのかぁ…
そんなことを思いながら地面に向かってゆっくり落ちて行く雪を見た。



「綺麗だね!陽菜ちゃんは冬好き?」

「あたしはあんまり…寒いの苦手だから」

「俺もっ!どっちかっていうと涼しいくらいが一番好きなんだ。」


両手をそっと頬に添えて照れてるのがバレないように隠した。


恋って不思議。
こんな些細なことでも嬉しくなるんだ…



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