ずっと傍に‥。

「やっぱり陽菜ちゃんかぁ!」


「お、オイーっす!!」


「アハハ(笑)誰だよ(笑)」



失敗した…。
緊張してるのバレバレ…?
ハァ……



「陽菜ちゃん?下なんか見てどうしたの?」



そう言って覗こうとする緋呂くんの顔がチラッと見えた時、バッと大きく顔を逸らした。



…恥かしすぎる。
きっと緋呂くんも不審に思ってるに違いない



「ベンチ座る?」



ふと顔を上げると優しく微笑む緋呂くんがいて、




今しかない。




そう思った瞬間だった…



根拠なんてなにもないけど、今しかないってそう思った…




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