ずっと傍に‥。
家に着くと、玄関に見覚えのある靴が目に入った。
「また来たのか?」
そうポツリと呟いて俺は自分の部屋へ向かう。
「おかえりぃ。」
お菓子をポリポリ口に頬張りながら彗斗はそう言った。
…やっぱり。
そう心の中で呟いて鞄を机の上に置いた。
「おほぉかったじゃん」
「食べながら言うな。」
そう言って彗斗が食べていたお菓子を少しだけつまみ食いした。
「遅かったな。」
「あぁ‥」
…陽菜ちゃんの顔がボンヤリ浮かぶ。