ずっと傍に‥。
急いで着替えて急いでご飯を食べる…
早く梨華に会いたかった。
早く…早く……
「緋呂!遅…」
梨華を見るなり、俺は力いっぱい梨華を抱き締めた。
居て良かった…ってそんな風に思いながら。
もう二度とあんな夢を見るのはごめんだ…。
「どうしたの?」
「梨華…どこにも行かないで。」
情けない声を出しながらそう言った。
「いなくならないよ?緋呂の傍にずっといるから…」
俺の背中を優しく撫でながら梨華はそう言った。
「ありがとう」と小さく呟いて梨華の体をソッと離した。
俺の目をジッと見る梨華。
俺だけに笑顔を向ける梨華…
…大丈夫
梨華はずっと俺の傍にいてくれる。
不安になることなんか何一つないんだ…
俺は自分にそう言い聞かせるように心の中で呟いた。