ずっと傍に‥。
「緋呂?」
「彗斗…」
振り返ると彗斗がいた。
そういえば…彗斗と梨華は同じクラスなんだっけ?
「梨華に会わねぇの?」
「今日はいい…」
「あぁ…アイツはナオヤだよ。確か梨華の元カレ。でも今はお前が彼氏なんだから問題ねぇだろ?」
俺に確認するかのように彗斗が聞いてきた。
俺は思い切り首を縦に振った。
つか…
なんで分かったんだよ。
俺ってそんなに顔に出てんのか?
…陽菜ちゃんにも言われたな。
「あ…そういえば陽菜ちゃん今日休みらしいな」
「…おん。メール来た。今日は行きたくないってさ。…じゃあまた後で」
そう言い残して彗斗は教室へ入って行った。