ずっと傍に‥。

「え…と。昨日のこと謝んなきゃと思って。俺…」


少しビックリした顔をしながら緋呂くんはそう言った


「…もしかして昨日のこと本気にしてんの?バカじゃないの?男ならいくらでもいるの。緋呂くんなんか必要ないから」



あたしはバカにするかのように緋呂くんに言った。



「…陽菜ちゃん?」


「馴々しくしないで。もうほっといてよ!…大っ嫌い!!」



そう言い残して私は自分の教室の中に入った。


…これで良かったの。
緋呂くんに嫌われるようなことを言えばきっと緋呂くんは私のこと嫌いになる。



…これでいいの。



今にも零れそうな涙をグッと堪えて私は席についた。



その日は一日ずっと机に伏せていた。
顔を上げてしまえば緋呂くんを見てしまうのは分かっていたから…




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