ずっと傍に‥。
「オレンジジュース二つくださ~い」
店員の人にそう注文して莉緒はまた満面の笑顔を浮かべた。
「…なに?」
「陽菜ちゃんが恋煩いねぇ(笑)でも良かった!陽菜ちゃんもやっと大人に近付いたんだぁ」
「…別にそんなんじゃないよ。」
「緋呂くんのこと…まだ好きなんでしょ?」
「好きじゃないよ…」
緋呂くんのことなんか好きじゃない。
好き…じゃない
「顔に書いてあるよ?」
「へ…?」
「好き…って書いてある」
「……っ」
さっきまで笑っていた莉緒はもう居なくて…真剣な表情をしながら私をみるもんだからこれ以上何も言えなかった。
それに…
莉緒が言ってることは本当だから。