ずっと傍に‥。
★chapter1
偽恋愛
「…別れよ?」
「いいよ。さよなら」
「…お前、最低だな。」
そう言って彼は一瞬だけ私を睨んでどこかへ行ってしまった。
こうなることは分かっていた。
好きという言葉も、愛してるという言葉も言ったりしたけどそれは表面上だけ。
心の中はいつも冷えきっていた。
そんな私の変化に薄々気付いていたんだろう…
彼はとうとう、別れを告げてきた。
これが初めてじゃない。私はこういうことを何回も繰り返してきた。
でもなにか変わるわけじゃない。思うのはいつも一緒のこと…
辛い思いも悲しい思いもしなくていい
なんて楽なんだろう。
こんなことをいつも考えてる私は最低なのかな。