ずっと傍に‥。
「初め…まして。陽菜です。」
俯きながら頭をチョコンと下げた。
「…かっわい~!!!」
店内に池山くんの声が響き渡る。
「お前うるさい!皆見てんだろ!!」
ふと周りを見渡すと皆、ジロジロこっちを見ていた。
「噂は聞いてたけど、思った以上に可愛かったからさ!ごめん、ごめん。」
そう言いながら白い歯を見せる池山くん。
最初見た時、あまり良い印象は持たなかった。
栗色をした明るめの髪。耳に光るピアス。
とても真面目そうな印象は持てなかった。
だけど、緋呂くんと笑い合う池山くんはとてもいい顔で笑っていた。
もしかしたらいい人なのかもしれない。
緋呂くんの友達なんだし…ね?