ずっと傍に‥。
最初は気まずかったりもしたけど、次第にそんな雰囲気もなくなり時間も忘れて話し込んでいた。
「そろそろ帰ろっか!もう5時だし。」
壁に掛かっている時計を見ると短い針が5を指していた。
会計を済まし、ファミレスを後にする。
「結局なんにも作戦立てること出来なかったね。」
帰り道、私は緋呂くんの背中に向かってポツリと呟いた。
「陽菜ちゃんありがとう。気にしてくれて。その気持ちだけで十分だよ!」
こっちを振り向きながら笑顔を見せてくれた緋呂くん。