ずっと傍に‥。

「梨華?」

「えっ?なに?」


「…聞いてなかったの?」



緋呂は少し呆れた顔をして私を見る。



今日は、久し振りの緋呂とのデート。
あの喧嘩以来、忙しくて中々会う時間がなかった。


でも今日は久し振りの緋呂とのデート。



直弥のことなんて忘れて緋呂のことだけを考えよう!


そう昨日の夜決心したはずなのに…



気付けば直弥のことを考えてる自分がいて、



さっきからこの繰り返し…



「緋呂…ゴメンね」


「いいよ別に(笑)気にしてないから」



切り換えなきゃ…
直弥のことなんか別にどうだっていいじゃない!


もうあたしには関係ないんだから。




好きだって言葉も嘘に決まってるんだから…



そう自分に言い聞かせた。



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