ずっと傍に‥。
「もっと軽い女だって思ってた。噂で聞く陽菜ちゃんは、男なら誰でも良くて、浮気なんて当たり前で…って皆が噂してるのを聞いて…そんな女なんだって勝手に思い込んでた」
彼の口から淡々と告げられる私の噂。
浮気…?誰でもいい…?
そんな噂が流れてるっていうの?
そう思ったらなんかショックだった。
「でも…陽菜ちゃんはそんな最低な奴やない。俺…話してて分かった。こんなに優しく笑う子がそんなことするはずないって!(笑)まぁ…あれだよ!百聞はなんちゃらだよ!」
「それを言うなら゛百聞は一見にしかず゛でしょ?」
空を見上げながら笑う彗斗くんに向かって私は言った。
「また暇な時さ、緋呂も誘って遊ぼうな?俺…陽菜ちゃんなら大歓迎!!じゃあ、また!」
そう言って彗斗くんは走って行ってしまった