ずっと傍に‥。

「陽菜ちゃん…ありがとう。」



唇が離れて…緋呂くんは呟くようにそう言った。



「え…えと……あの……//え…？いや……っ……あと……」



私がしどろもどろにしていると緋呂くんは口を押さえて笑っていた。



「からかわないでよ……」



そんな緋呂くんにムッとした私は背中を向けてポツリとそう呟いた。



あたしばっかりドキドキしてバカみたい…
緋呂くんは照れるどころか動揺した様子も見せない。
きっと…私をからかって楽しんでるんだ。



「陽菜ちゃん。こっち向いて？」



緋呂くんにそう言われ、ゆっくり振り向いた。