ずっと傍に‥。
でも緋呂くんはふいっとそっぽを向いて私の話を聞こうともしなかった。
「そうなのか?緋呂」
「そ…そうだよ!そうに決まってんじゃん。」
私が振り返りながらそう言うと彗斗はギロっと私を睨んで「陽菜には聞いてない。」と冷たく言われてしまった…
「どうなんだよ?緋呂。陽菜にキスしたわけ?」
『緋呂くんが何もいいませんように』
心の中で何回も繰り返しながら緋呂くんの返事を待った。
「…あぁ。したよ。」
「お前っ!!自分がなにしたか分かってんのかよ!?」
緋呂くんが言い終えた瞬間、彗斗は緋呂くんの胸倉を掴んで大声でそう言った。