ずっと傍に‥。
ギュッ―…‥


「ひ、陽菜ちゃん?!」



緋呂くんは驚いた声で私の名を呼ぶ。


無理もない…だって私は今緋呂くんに抱き付いているから。


「…ご、ごめん!でも…緋呂くん無理してるような気がしたから…」


私はそう言って緋呂くんから離れた。


自分でもよく分からない…
どうしてこんなことをしたのか。


でもこれ以上緋呂くんの悲しい顔は見たくなかったんだ…


「…ありがとう。陽菜ちゃんのおかげでちょっと元気出たよ!」


そう言って緋呂くんは笑顔を見せてくれた。


私も自然と笑みが零れる。




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