ずっと傍に‥。
失恋
その日、久し振りに空を見上げた。
茜色に染まった雲が空を包み込むように広がっていた
「空ってこんなに綺麗だったっけ…」
ここ最近、下ばかりを見ていたから空の色さえも忘れていた気がする…
家に着き、自分のベッドに寝転ぶ。
真っ白な天井を見つめながら今日の出来事を思い返していた。
「…好き。」
そう呟いたあと私はハッとした。
…今、私なんて言った?
好き…?
誰を…?
「…嘘でしょ。」
考えても、考えても…
浮かぶのは緋呂くんの顔で‥
だんだん私の頬が熱くなるのを感じた。