ずっと傍に‥。
陽菜ちゃんと初めて会ったのは、春の風が心地いいそんな日だった。
その日はすごくヤル気なくて授業も上の空。きっとヤル気が出ないのは天気がよ過ぎるせいに決まってる
「早く終わんないかなぁ~」
そんなことを呟きながら机に顔を伏せた。
先生の声がちょうどいい具合に耳を通して俺の中に入ってくる。
寝るつもりなんてまったくなかったのに気付けば夢の中‥。
「ねぇ!隣のクラスの゛若葉 陽菜゛って知ってる?!」
そんなどうでもいい噂をする女子の声で俺は目が覚めた。
ふと顔を上げると授業はもう終わったらしく教室にはいつもの賑やかさがあった。