ずっと傍に‥。
「陽菜ちゃん。番号交換しねぇ?!」
「いいよ!」
緋呂と別れたあと、俺は陽菜ちゃんにそんなお願いをした。
てっきり断られるかと思ってたのに陽菜ちゃんは迷うことなく承諾してくれた。
「俺…陽菜ちゃんのこと誤解してた。噂で聞く陽菜ちゃんは…あんまいい噂聞かなかったから。俺、そいつらが言ってたこと鵜呑みしてたんだ…。でも…噂なんて信じるもんじゃねぇな…。」
言い終わった時、陽菜ちゃんは下唇を噛み締めて下を向いていた。
きっとショックだったんだと思う…
誰だってそんなこと言われたらショックだよな…
俺は初めて自分が恥かしいと思った。
あんなくだらない噂を信じて陽菜ちゃんを傷つけてしまったんだ…
…最低だ、俺。