ずっと傍に‥。

「…くん?緋呂くんっ?!」

「…え?」


陽菜ちゃんは不思議そうな顔をして俺の顔を覗く。


あの日以来…俺は何も考える気がおきなくて気付けばぼーっとしている状態。


梨華の姿を見るのが俺の毎日の日課だったけど…今は梨華から逸らすようにしてる。



あんな光景を見て好きでいられるほど俺は強くない。



「なんかあったの?」


心配そうに聞く陽菜ちゃん。俺は何も言えなかった…


いつもこうして気にかけてくれる陽菜ちゃん。
俺はその度に助けられた…



でも今回ばかりは…言えないよ。


だって…格好悪いじゃん。









< 67 / 272 >

この作品をシェア

pagetop