ずっと傍に‥。
「…ごめん。緋呂くんが嫌いとかそんなんじゃなくて…」
…分かってる。
多分陽菜ちゃんはこれ以上ウジウジするなって伝えたかったんだよね。
…俺のために陽菜ちゃんは言ってくれたんだ。
「…俺、告白する。怖いけど…伝えてみるよ」
俺は笑顔でそう言った。
「頑張ってね!」
気持ちが揺らがないうちに俺は明日告白すると陽菜ちゃんに言った。
久し振りに見る茜色…
きっと陽菜ちゃんが怒ってくれなかったら今もウジウジ悩んだままだったと思う
今こうして胸を張って歩けるのは陽菜ちゃんのおかげなんだ。
「ありがとう…」
俺はそう呟いて空の向こうにある夕陽をジッと見つめた。