ずっと傍に‥。
なんでこんな奴とホテル行かなきゃならないの?
色んな人と付き合ってはいるけど、エッチは絶対しないって自分の中で決めてる。
「離してよ…!」
なんとか男の手を離そうとするがビクともしない。
…このままじゃ本当にヤられる。
「離せよ。」
諦めかけていたその時、どこから声が聞こえた。
「あ?んだよお前。」
ふと前を見ると一人の男の子が立っていた
中野という男は立ち止まり男を睨んでいる様子。
睨むことに夢中なのか掴んでた手が次第に弱くなっていく。
私は今だと言わんばかりに手を無理矢理退けて走り出した。
「…あ!おいっ?!」
そんな声も無視して私は振り向くことなく走る。