ずっと傍に‥。
「陽菜ちゃん…俺ちゃんと梨華のこと忘れらるかな。」
空を見上げながらポツリと緋呂くんは呟いた。
「…無理に忘れることないと思う。今も好きなんでしょ…?だったら…忘れることないよ。」
本当はこんなこと言いたくない…
出来るなら早く忘れて欲しい。
でもそんなこと言えない…
「だよな…!これから先のことなんてわかんねぇけど…梨華のこと好きで居たいわ。」
そんな笑顔で見ないで…
お願いだから゛私のおかげ゛なんて言わないで…
緋呂くんの笑った顔が私は大好き…
だけど…今の緋呂くんは嫌い‥
だってその笑顔は、梨華に向けられたものだから…