記憶 ―黄昏の蝶―
11・異端者の末裔
11・異端者の末裔
『異端者』
協会設立以来
初めての異端者は
我々の崇める神の住む星を
災いをもたらす物と非難し
カロリスの果てに追放された
『カロリス』
星の半分を占める其の土地は
大地が大きく窪んだ 水場
中心程に深く
外周に近い程 窪みは浅い
『カロリスの果て』
大きな岩が立ち並び
人々が行き交う事を困難とする
カロリスを囲む絶壁の崖の下
其の地には
異端者たちが独自に暮らす