記憶 ―黄昏の蝶―
13・星の声
13・星の声
=光の御子=
協会は「光の子」と呼ぶ
下記は協会の資料を転記した物である
【――汝は、神の住む光の元から人々を導く為にやって来た「神の使者」――】
【――光の声に耳を澄まし其れを人に伝え、人々の運命を紡ぎたまえ――】
カロリスの果て
我らが唱える「光の御子」
其れは「神の使者」ではない
前世を持たぬ
汚れを知らぬ人の子は
天に近い
頭上の大地で
時折「星の声」を聞いた――
其の事から
協会なりの解釈が入り
上記の伝承が生まれたと考える