記憶 ―黄昏の蝶―
20・月に隠せし蝶の夢

20・月に隠せし蝶の夢




たまに

堪らなく 淋しい



蝶となって

君たちを
守りたいだけだったのに



愛しい君

蝶という姿では
君を抱き締めてあげる事も
この腕で守る事も

叶わない――…



それでも


俺は
この姿を選んだのだから



だから……



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