初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「まだ帰らないの~?」
「え……」
「もしかして月島先輩が言ったこと本気にして、先輩のこと待ってたりするのぉ?」
「そ、それは……」
「浜崎さん、からかわれてるのよ~冗談通じなさそうだから反応見て先輩達に面白がられてるんだって、ぜぇったい」
かわいそ~う、と絶対思ってないのに、そんな感じで言ってくる。
〝からかわれてる”
確かに、そう思われても仕方ない。
私になんかを相手にする理由が全く思いつかないし、ここで一人でずっと待ってて結局、先輩が来なかったら、私、みんなの笑いものだ……
そんな事を思って、しゅんとしていると、
「きゃっ……」
いきなり、ぐいっと腕を誰かに掴まれた。
そんな私を小谷さんが、〝信じられない……!”って表情で見てる。