初めての恋に溺れる人魚~my first love~

それにしても、本当に何処に行くんだろう……

あれから学校を出て、だいぶ歩いたと思う。

というか、何時の間にか私の通学ルートの商店街に来ていた。

もしかして、お買い物に付き合ってってこと??

とも思ったけれども、どんどんお店を通り過ぎていく。

空き店舗が多い、人通りの少ない通りへと進んでる。

あっ、と思う。

この先はこの間、怪しげな露天商のおばさんに声をかけられた場所だって。

もしかして今日も―…と思ったけど、おばさんの姿も露天商もいない。

まさか、あんな感じで気の弱そうな人間に声をかけて商品を売ってしまったから、さっさと別の場所に行ってしまったとか……?

そんな事を考えていると、


「ここ」


という月島先輩の声が。



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