初めての恋に溺れる人魚~my first love~

「え、えぇ……っ?」


何、いきなりこのヒト……


「ふふっ、私にはね、わかるんだよ。あんたからはそういう〝気”を感じるんだ」


「き……?」


「そう〝気”」


人生が面白くないっていう気を感じる。

って、そう言われても、こんなにどんよりオーラをしょって歩く私を見たら大体の人がそう思うんじゃない……??


「当たっているだろう?」


「は、はぁ……」


すっごいダミ声で話す露天商の―…おばさん?

衣服は黒づくめだけど化粧はばっちりしていて、紫のアイシャドーに真っ赤なルージュが際立ってる。

おばさん?おばあさん??

年齢不詳。

すっごく怪しい……!相手しちゃダメだよ、きっと!

そう思うけど、どう対応していいかわからない。




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