初めての恋に溺れる人魚~my first love~

「じゃあ、あんまり時間がないから明日から練習はじめようか?」


小栗先輩がそう提案すると、月島先輩の手が離れていく。

でも、ドキドキはずっと続いてる。


「じゃあー練習場所だけど、響の家でいーよなぁ?」


「ああ」


「という事で海音ちゃんも明日は響の家に集合ってことで」


「月島先輩の家……ですか……?」


家で練習って―…実際に楽器弾いたりするんだよね?

一般の家庭でそんなことをしても大丈夫なのかな……なんて思ってしまう。


「あ~大丈夫、大丈夫。コイツの家ね、防音設備が整った立派な部屋があるから」


と、芹沢先輩はさらりと説明してくれるけど〝防音設備が整った部屋がある”って、月島先輩の家って一体……??



< 136 / 421 >

この作品をシェア

pagetop