初めての恋に溺れる人魚~my first love~
頭がぼーっとする。
今、起きていることは全て夢で自分はまだ夢の中なんじゃないのかなって思ってしまう。
この三日間で私に起きた出来事は、今までの人生とはかけ離れ過ぎた事ばかりでついていけない。
いっそ全部夢なんだよ、って言われた方がまだ納得出来る。
今から三十分ほど前-…
月島先輩達が組む、バンドのヴォーカルとして強制的に参加承諾されられたところで、あの場所から解放された私。
「家まで送っていこうか?」
と、小栗先輩に言われたけど、あんなに輝かしいオーラを持つ人たちとこれ以上一緒に居たらどうにかなりそうだったし、一人になって気持ちを落ち着かせたかったから、
「い、いえ、とんでもありませんっ!」
と、丁重にお断りさせていただいて、逃げるようにその場を去った。