初めての恋に溺れる人魚~my first love~
二十一世紀の時代に人魚なんて―…!
と思っていると、
「あんた今、私のこと怪しい人間だって思ってるね?」
ズバリそうだろう??と私を見てくる露天商のおばさん。
「い、いえ……そんな……」
とは否定するものの、怪しいよ!おもいっきり!って心の中では思ってる。
でも口に出せるわけないっ。
そんな私の心を読んでるんだよ、って言う様に、
「いいんだよ。どんなに隠したって私にはわかるのさ」
得意げに言うおばさん。
わかるって……
普通、このシチュエーションなら、大体のヒトが心の中では私と同じ事を思ってると思うよ~!