初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「英語はニガテじゃないんですけど……大丈夫かと聞かれれば自信がないです……」
「じゃあもし、意味がわからなかったり発音がわからないところがあったら、俺達に聞いて」
「そーそー、光廣も響も俺もね、英語は三人とも日常会話レベルなら全然問題ないから」
「日常会話レベル……」
確かに、小栗先輩は見るからに頭が良さそうな雰囲気を出しているけど、月島先輩と特に芹沢先輩がそんなに英語を話せるなんて意外かも……
いや、でも月島先輩は知的に感じる雰囲気もある。
あんなに素敵にピアノまで弾けちゃうんだもの。
「じゃあ、お前は取り敢えずこっちだ」
「え……?」
うっとりとそんな事を考えると、また月島先輩に腕を引っ張られてしまう。