初めての恋に溺れる人魚~my first love~


「よ、よしっ」


やるぞ!と意気込んでみる。


「なになに……床に両肘とつま先をつけて、この状態で~…」


丁寧にメモされた紙を見ながら、頑張ってみた、は、いいけど―…


「き、きっつーい……!」


ただ静止してるだけでも、きついっ!

これだけで参ってるのに、腕立て?腹筋?ランニングなんて私、大丈夫なの!?


でもっ、やらなきゃ~…!!


と頑張って、三十分は経ったかな……?


「おい、大丈夫か?」


部屋の扉が開いて、月島先輩が入ってくる。


「い、いえ……じゃなくて……は、はい……」


ぜはーぜはー…息をあげて、答える私。



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