初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「汗かいた?」
「と、とても……」
「じゃあ今日はその辺にして、シャワー浴びて来い」
バサッ、と月島先輩が私にバスタオルを投げる。
「シャワー……ですか……?」
こういう状況だし、変な意味じゃないのは十分にわかっているけど、初めておじゃました男性の家でシャワーを浴びるって私的にとんでもない事だ。
声も上擦らずにはいられない。
「一階上がって、廊下を真っ直ぐ行った左にあるから」
「真っ直ぐ……右……」
「左」
「あっ、左―…」
「あと、これに着替え入れてあるから。ほら、さっさと動く」
「はい……っ!」
月島先輩に指示されると、ついつい返事に力が入ってしまう。