初めての恋に溺れる人魚～my first love～

また、身体の力が抜けてフラリとよろけてしまう。

そんな私を、


「おい」


と抱き留めてくれる月島先輩。そんな先輩と今、私の唇が触れて、これって―…

キス。だよね？

キス……

しかも私、ファーストキスだ……


「大丈夫か？」


「だ、だ……っ」


大丈夫？って、さっき男のヒトに絡まれた事について？それとも今のキ、キ……キスについて？


「あの……だい……だいじょ……」


あたふたするばかりで、上手く言葉が出て来てくれない。しかも、


「ごめん」


「は……はいっ」


「お前、見てたらキスしたくなった」


表情一つ変えずに、更に戸惑わせる言葉を月島先輩が私に。