初めての恋に溺れる人魚~my first love~

月島先輩に身体を向けて、お礼を―…と思うけど、瞬時に頭の中で、土曜日の出来事がフラッシュバックする。

私、月島先輩と……

初めてのキスを―…

そう思った瞬間、恥ずかしくなってお礼の言葉が引っ込んでしまう。

もうっ!今、そんな事を思い出して照れてる場合じゃないのに……!

何とか気持ちを落ち着かせて、


「あの……っ、いつもありがとうございます……!」


勢いよく頭を下げて、深々とお礼を言えた。

でも、月島先輩は私とは正反対で、


「別に。たまたま屋上でサボろうと思ったらお前がいたから」


と、何時も通りな口調。


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