初めての恋に溺れる人魚~my first love~
私ってば何て声を―…
そう思うけど、月島先輩にキスされたり触れられる度に口から零れてくる。
そして、月島先輩が一つ、二つ―…私の制服のボタンを外していく。
待って。月島先輩、これ以上は待って……!
そう心の中で叫ぶけど、言葉として出せない。
ぎゅっと瞳をつぶって、この先に起こるかもしれない事に震えてる。
でも、
「可愛い、海音」
そう耳元で囁かれた瞬間、またフッと身体の力が抜けた。
怖くて不安だけど―…月島先輩とだったら、私―…
そう心に思った瞬間だった。
私の制服のボタンを外していた月島先輩の手が止まって、身体に感じていた重みが消えた。
瞳を開けるとさっきまでの距離に月島先輩はいない。
ベッドの端に座って、私に背を向けてる。