初めての恋に溺れる人魚~my first love~

勿論、先輩達と約束したんだから、バンドはちゃんとやらないといけないとは分かってる。

だけど、そのオープニングイベントまでに月島先輩が私なんかじゃ手に届かないヒトになってしまう気がして不安でいっぱいになる。

と、その時、


「……」



ぼーっとする私の目の前に、ゆらっと人が見える。

女の人。

白昼夢を見ている気分。

綺麗で清楚なセーラー服の―…

そこまで思うと、ハッと我に返った。


「……っ」


その女性は私と目が合うと、ペコリと頭を下げてくる。

戸惑いながらも、私もゆっくりと頭を下げた。


〝アヤさん”


どうしてここに―…?


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