初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「見ての通り、無事」
「……」
良かった―…
ケガはないみたい。
ホッと胸を撫で下ろす。
でも、どうして、
「どうして―…月島先輩がここ……に?」
「〝どうして”じゃないだろ。連絡するって言ったのに携帯は出ないし―…光廣に聞いたら、急いでどこかに行ったって言うし」
月島先輩は何時ものクールな表情とは違って、怒っているようで、心配しているようで―…
だけど、ホッと安堵した様な表情だった。