初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「今から俺の家に来るか?」
唇を離すと、そう私に言う月島先輩。
「そっ、それって―…せんぱ……」
頬を真っ赤にして私は間抜けな声を出してしまう。
「何、やらしーこと考えてんだよ。明日、本番だろうが」
「本番―…って、あ……っ!」
「おい……」
「は、はいっ、しっかり頑張りますっ」
「勿論だな。ちゃんと出来たら何かご褒美でも考えておかないとな。でもその前に―…家に来たら早速脱いでもらうか」
「え、えぇ?」
「そんな雨に濡れて泥つけた格好で何時までもいたいか?」
「い、いえ……」
次から次へと勘違いしてる私を見て、
「ホント、海音は―…」
月島先輩が呆れながらも、愉しそうに笑う。