初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「まったく、海音ってば~」
「ごめん、いーちゃん……」
「まあいいや。今から特に用事なかったら、下のテラスでジュースでも飲もうと思って」
「えっ。クラスの友達はいいの?」
いーちゃんにテラスでジュースを誘われた私。
クラスの友達の事、つい聞いてしまう。
「え~?今日はクラスのコ達と約束してないし、最近、海音とゆっくり会ってなかったから、ジュースでも飲みながら話たいと思ったんだけど」
「私で……いいの?」
「うん。もちろん」
いーちゃんは、そんな質問をする私を「何で?」って不思議そうに見る。