初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「じゃあ、またゆっくり話そうね!」
「うん。私はいつでも大丈夫だから」
「「じゃあ、またね」」
同時に言って、いーちゃんとバイバイ。
色々と知らない事を知れた。
ただ月島先輩のこと、あまり聞けなかったな。
〝ちょっと前は本当の意味で有名人だったの”
って、どういう意味なんだろう。
それも凄く気になるけど、それよりも今は―…
「本当に会えた……」
そう小さく呟く。
本当にまた昨日の彼に出逢えた。
名前も知ることが出来た。
しかも、同じ学校の先輩だなんて―…
こんな身近に居たんだ。
カッコいい同級生とか先輩とか今まで全然知らなかった。
私が知っても意味がないって思ってたから。
だけど今は知らなかったなんて、ちょぴり損した気分。