初めての恋に溺れる人魚~my first love~

いーちゃんも私に気付いてくれて、開いていた窓から顔を出して、


「海音~!」


と元気いっぱいに名前を呼んでくれる。


私も席を立って、いーちゃんの所へ。


「も、もう、終礼終わった……??」


「うん」


「じゃあ、今日は一緒に……」


帰れる??いーちゃんに聞こうとした私。だけど、


「海音、ごめんっ!同じクラスのコ達とカラオケ行く約束してて今日は一緒に帰れそうにないの……っ」


ごめん!と両手を合わせて申し訳なさそうにいーちゃんが言う。


「そ、そっかぁ~…」


「あっ、海音が良ければ一緒に……」


「いい、いいっ!みんな同じクラスのコなんでしょ?いーちゃん、楽しんできて」


「ごめんね、もっと早めに言っておけば良かったんだけど私、うっかりしてたぁ」


「大丈夫、大丈夫」



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