初めての恋に溺れる人魚~my first love~
そんな一日の始まりで、学校に入った時も何かが違う、と少し違和感があった。
いーちゃん以外には基本、透明人間なハズの私。
なのに、感じるハズのない多くの視線。
もしかして、私の顔に何かついてる?
そんな心配もするけど、私は昔からちょっとした事でも必要以上に敏感になる癖があるから、ただの気のせいかもしれない。
でも―…
「ねぇ、あのコって―…」
「二年の―…」
ちらりと私を見ながらヒソヒソ話をしている人や、興味本位な感じで私を見ている人がいる気がしてならない。
何だろう。
わからないだけに、イヤな感じしかしなくなる。
せっかく良い感じで家を出れたのに―…やっぱり学校では元通り。
そんな事を思いながら教室に入ると、
「ねえ、浜崎さぁん」
と、後ろから呼ばれた。