初めての恋に溺れる人魚~my first love~
でも、これでスッキリ。良かった良かったって事はならない。
だって、変な勘違いをしてるヒトがまだ大勢いるかもって事でしょ……?
困ったよ。
学校を歩くのが怖い。
そう思っていると、私の予感はやっぱり的中。
教室の中からも外からも感じる視線。
私に対して、何か言っているのも微かに聞こえてくる。
〝月島先輩にナンパされた人ってあんな地味なコぉ?”
〝ばっか。ナンパなワケないじゃん。よくわかんないけど、月島先輩が気紛れであのコ助けただけみたいよ”
〝その場所に居た三年の先輩のこと気に入らなかっただけじゃない?”
〝だよね~あんなコ相手にするわけないし”
〝俺、月島先輩、女の趣味わるいのかと思ったよ”
〝おい、聞こえるって”
〝まぁでも、久々に月島先輩が学校に出てきて、みんな大袈裟に騒ぎすぎちゃったんだって”
男子、女子、色んな声が聞こえてくる。